2:6:2の法則とは
ある集団を形成して行動する場合、2割は優秀、6割は平均的、2割は怠け者という割合に自然と振り分けられていくという法則です。
この法則は人間だけに限らず、自然界の生物にも当てはまる法則だと言われています。
働きアリの話
2:6:2の法則の話をする時、働きアリの話が有名です。
一つのアリの集団を見ると、
・2割は多くの食料を集めてくる働き者のアリ
・6割はぼちぼちの量の食料を集めてくる普通のアリ
・2割は巣に籠って動かない怠け者のアリ
どのアリの集団を見ても概ねこのように構成されているようです。
不思議ですよね?ハチも概ねこの法則の通りに集団形成されているようです。
2割の働きアリばかりを集めるとスター軍団?
他のいくつかのアリ集団から2割の働きアリばかり集めて一つの集団を形成すると、みんな働き者ですごい集団ができるかも!?
と思いきや、このような集団を形成しても次第に2:6:2に振分けられてしまうようです。
働きアリだったのに自然と平均的な6割、怠け者の2割になってしまうアリが出てくるということですね。
逆に2割の怠け者のアリを集めて集団形成すると、時間の経過とともにちゃんと2:6:2の構成になるそうです。
平均的な6割の普通のアリを集めてみても、最終的にはやはり2:6:2に落ち着くようです。
とても不思議ですが、生物学者の長谷川英祐氏(北海道大学)の研究にて実証されています。
2:6:2の法則の身近な例
プロ野球
プロ野球が良い例で、各チームの4番バッターばかりを集めても優勝できるとは限らないし、むしろ落ちぶれていく選手が出てくるのはまさに2:6:2の法則なんでしょうね。
プロサッカー
プロサッカーで例えると、2000年前半から中盤にかけてのレアル・マドリードが良い例でしょう。
当時、夢のようなメンバーで構成されたチームで「銀河系軍団」と呼ばれました。
確かに優勝している年もありますが、むしろカップ戦やチャンピオンズリーグも併せて見てみると、むしろ優勝していていることの方が少ないことが分かります。
引用元:Wikipedia
会社
より身近に、みなさんの勤めている会社で考えてみましょう。
2割は優秀で会社を引っ張る社員、6割は平均的な能力の社員、2割が怠け者の社員。
これ、どうでしょう?結構こんな感じの構成になっているんではないでしょうか?
特に人数の多い企業であれば、この法則性が強いと思います。
2割の怠け者の扱い方
働きアリの例を見たように、2:6:2の法則に落ち着いてしまうのであれば、怠け者の2割は必ず存在してしまうことになります。
大事なのは、この怠け者の2割はどう思うかです。
怠け者である以上、重要な仕事は割り当てられず、給料も安く雑用のような仕事がメインになってしまっていることが多いでしょう。
ですが、そういった雑用も必ず誰かがやらなければいけないと思うと、怠け者の2割も会社にとって必要な存在であると考えることができるでしょう。
経営者から見れば、社員全員が働きアリであれ!と思っているでしょうが(;^_^A
最後に
今回は2:6:2の法則をご紹介させていただきました。
この法則を知っていると、ダメな方の2割は必然的に発生するとわかっているので、いちいちイライラしなくて済むかもしれません。
むしろダメな方の2割を上手に使うことを考えた方が、会社としてはプラスに働くはずです。
これを機会にみなさんも考えてみては如何でしょうか?